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× マネジメント

マネジメントの力で良くしてみよう

マネジメントの基本は予防

04_段取りをする

昨日は「信頼する」ということについて考えました。信頼とは結果いかんにかかわらず相手を信じること。そのためには、部下が失敗しないような状態を予め作りあげて、送り出してやらなければなりません。

kakemana.hatenablog.com

ここには、マネジメントが前提する考え方が横たわっています。それは、「マネジメントは基本は予防する」ということです。どういうことか掘り下げてみます。

マネジメントの使命は成果を上げることです。いろいろな条件が揃ったときには成果が上がり、そうでないときには成果が上がらなかった、というのではマネジメントではありません。漠然とやっているだけです。

マネジメントは、確実に成果を上げることを求められるわけです。こう言うと、達成すべき結果をなるべく低く、実現しやすい水準に設定したくなりますが、それは「成果」ではなく、「成り行き」です。マネジメントは、達成が難しいことを成し遂げることを要請されるのです。厳しいですね。

ではどうするのか。可能性をぐっと引き上げるのが、「予防する」ことです。「先を読む」のです。これがなかなかできません。目標には到達しそうもないのに、現状を変えない、ということは至るところで起こっています。いくつか挙げてみます。

  • 何期も連続して目標を達成していない企業で、前月の芳しくない結果を見て、上司は部下にハッパをかけるだけで、丸投げしている現状を変えようとしない
  • スポーツのチームで、「今年の目標は全国大会優勝」などと掲げながら、勝ち上がったことがない従来と何ら変わらない練習を続ける
  • 学校のテストで、学年の順位を上げたいと言いながら、これまでやってきた勉強方法や量を見直そうとすらしない

 これらの例は、悪い事態が起こるべくして起こっています。神風でも吹かない限り、成果は上がらないでしょう。

 

では、どうすれば「予防する」ことができるのかを考えてみます。「予防する」とは、成果が上がらないという悪い事態が起こらないようにすることです。逆に言えば、「成果が出る」と具体的な根拠を持って事前に言えなければならないということです。そう言えるためには、次の2つのことが求められます。

  1. 「成果が上がる」状態を具体的に設定する
  2. 現状を正確に把握する

予め悪い事態が起こらないようにするには、「うまくいく状態」とはどういうものなのかをはっきりとさせておかなければなりません。
企業の場合、目標が達成できた状態とは、具体的にどうなっているのか、と考える必要があります。例えば、達成できたときは、どのようなお客様が何人買ってくれているのかとか、リードタイムは、生産性はどうなっていなければならないのか、ということを描くわけです。

野球チームの例では、全国大会で優勝するためには、ピッチャー陣はどういうレベルで何人揃っていなければならないのか、守備や打撃のレベルはどうかと決めていく感じです。テストの順位でも同じです。学年10番以内に入るためには、英語や数学などの教科ごとに、どういうレベルになっていなければならないかを描いてみる必要があります。

その一方で、上記のような「うまくいった状態」にならないリスクも考えなければなりません。そのためには、過去の事実を正確に把握して、これまでどういった結果だったのかを見つめければなりません。同じ行動を続けているのに、急に大きな成果が得られるようになるというのは、ほとんど期待できません。過去の行動を単に続けないためにも、「現状」がどうであるのかを事実をもって知らなければならないのです。

思いのほか長くなりました。今回はここまで。